トランプ大統領の功績であるメキシコ国境の壁をたどる旅、その果てに

トランプ大統領の功績であるメキシコ国境の壁をたどる旅、その果てに

本日2021年1月21日、日本時間で深夜2時ころに、トランプ大統領がその任務を終えて政権を次に引き継ぐとのこと。近日このことがずっと気になっていた。

選挙不正疑惑で暴徒が議事堂に乱入といったような報道もあり、ワシントンは群が配備して厳戒態勢とのこと。あまりテレビのニュースを見ないので、この様子が報道されているのかはわかりかねますが…。またメキシコ国境にバイデン大統領が就任したら移民が壁を乗り越えるべく集まっているといったような情報もありました。

そんな話と、最近ネットで見かけたこの国境をまたぐシーソーが目に留まり、「国境に壁つくるのって、すごいよなぁ」と島国育ちで万里の長城も見たことがない私はちょっと興味を持ちました。

「アメリカ・メキシコ国境、分断の「壁」にピンクのシーソーが登場。その意図は?」 元の記事はこちら 

「本当に壁がずーっとあるのかな?」と思い、Google Mapのストリートビューで見始めました。

ご存じの方も多いかと思いますが、アメリカとメキシコの国境は西から中部?真ん中あたりまではぱっつーん!とまっすぐに線が引かれたのが国境なんですよね。アフリカが植民地支配の時代に欧州列強が勝手に土地を分けた状態と同じ。

では、西の端、太平洋沿いからスタートします。

しっかり壁があります。海の中から壁がありますね。アメリカ側がサンディエゴ、メキシコ側がティファナという町。

幹線道路沿いはこんな感じで柵が続きます。

アメリカ側から見た壁。

壁に絵が描かれているところも。

アートか、モニュメントでしょうか。

広告として使ったりね。まっすぐとはいえ、山、丘の高低差は大変そう。。

栄えた街中に入ると、ついついメキシコらしい景色で観光気分。

フンド・レガルという町

薬局を発見!Farmacia Similaresという名前が気になり、ちょっと調べてみたら、メキシコで大手の薬局のよう。

参考:http://uchiyamahiromi.com/drsimi_medico_mexico/

空手道場を発見!

寄り道で延々と時間を消費してしまう・・・進まねば。

ひたすら右に、右に、スクロール。東へ、東へ。

ストリートビューがまったくない、道がない、原野なのでしょうか。それでも壁はある。

あれ、壁?柵?

途中、国境が直角に曲がるところがあるのだけれど、残念ながら90度の曲がり角の場所にストリートビューはありませんでした。

途中で見つけた、火山のような場所。Campo Volcánico Potrillo。火星のよう!(しらんけど)

ばっつり国境の終わり、そこがEl Paso(アメリカ側、シウダードファレス:メキシコ側)。ピンクシーソーがあるのもこの町のようですね。

単調な右へのスクロールが終わる。なぜ終わるのか。

はい。川にぶつかりました。

「リオ・グランデ川」にぶつかりました。スペイン語でRioは川、Grandeは大きい。「大きな川」です。そうなのです。ここから東へはずっとこの川沿いが国境となるのですね!

ぱっつんから川の流れに沿う国境

これは便利。川の流れのままなので、壁を作ったり警備したりする必要ないよね。

ここは頑張れば渡れるかも!

けっこうウネウネくねくねしながら東の大西洋へ向かうのですね。

ということで、大陸の東端、ブラウンズビル(アメリカ側)とマタモロス(メキシコ側)のおそらく東果ての国境検問所がこちら。

で、その国境警備を大陸の途中から全部肩代わりしてくれたRio Grande、偉大すぎません??

と思って、Rio Grandeはいったいどこから来るのか?をさかのぼってみようと思います。

湖にたどり着いた!

と思ったら、まだその上にリオ・グランデが。

おお、そうかそうか。このような湖を何度もはさみながら、北へ北へとリオ・グランデをさかのぼる。

お、この二股はどっちがリオ・グランデ?なんて迷いながら。

こんな毛細血管のようになりながら、

どこからどこまでがリオ・グランデなのか、別の川なのかわからないけれども。

途中、リオ・グランデだと思って追っていたら、別の川で行き止まりになったり、見失ってしまったり、結構追跡作業は困難を極めました(大げさ)。

そして、ついに、ついに!たどり着きました!

偉大な川、リオ・グランデの源流に。行き止まり!ヘッドウォーターズ・オブ・ザ・リオ・グランド。

きれいなところじゃないですか!

ここはいったいどこかというと… コロラド州でした。

めっちゃさかのぼりましたね。全長、3,057 kmのようです。ちなみに長江は6,300 kmだそうです。倍ですね。。

ようやくメキシコの壁も大西洋から太平洋へたどり着き、さらにリオ・グランデの源流までたどりついたところで・・・

はい。バイデン大統領が誕生しましたね。

これを見届けるために、だらだらと時間つぶしていた、ということですね。

はてさて。どうなることやら。

きょうのところはそんな感じで。