BTS談義 Radio SAKAMOTO on J-wave 

BTS談義 Radio SAKAMOTO on J-wave 

BTSの専門家として講義せよと坂本龍一からオーダーがあり、療養中の坂本に代わって、批評家である浅田彰が話すことになったとのこと。

以下、放送を聞きながらの走り書きメモ&()内は聞きながらの私のツッコミです。敬称略mm

===ここからメモ====

K-popという枠を超え、POP STARになった。アジアからそのような人が出たということは革命的である。

2013結成で10年もたたずに世界のTOPへ。

日本との関係を振り返り、日本の朝鮮支配、1945終戦し、米ソで38度線でわけられた。3年かかり、李承晩、金正日がそれぞれ立国し、そして朝鮮戦争へ。現在は「休戦状態」である。南は休戦条約にサインすらしていない。(これはしらなかったな…)

97年アジア通貨危機。IMFが管理に介入し財政緊縮。金大中は国際力をつけねばならない、となりIT国化へ。また、コンテンツビジネス強化へ。国家による文化振興。これが大当たりした。両輪のって、K-pop、韓国映画、韓国ドラマが強化された。

一方日本の90年代は失われたといわれるように、停滞。

その中で生まれたBTSだが、彼らがずっとエリートコースをすすんできたわけではない。ソウルに家がある人と地方では格差がある。BTSはみんな地方出身。もともと3大事務所が力を持っていた。Big Hitは1日15時間練習して二段ベッドの宿舎で頑張っていた。95年生まれのジミン(釜山出身)とテヒョン(大邱出身)。

プサン方言笑われるのがいやで黙っていたのをテテが友達になってやれよっていったエピソード(こんなんまで知ってるんや…浅田彰ww)

BTS=防弾少年団。みんなに愛されるアイドルになれ、勉強してソウル大学に行け、といった若者へのストレスプレッシャーから身を守るという主張。

ARMY。防弾少年団を守る。(ここはちょっと…もともとAdorable Representative M.C for Youth意味もあるけど‥まぁいいや)

■1曲目『No more Dream』

戦闘的過ぎたか、HIP-HOP路線ではヒットしなかった。そこでアイドル路線に変更していったらあたった。

(ここはちょっと異議かなぁ。当時はわんさかいる正統派アイドルより、HIPHOPアイドルがたくさん出てきていて、One of themだったよ。。その中でもだいぶ注目されていたけどね。ただそんなデビューしてすぐTOPになれるほど韓国アイドル界は甘くないくらい競争が激しいんですよ・・・と)

■ 2曲目『Butter』

たわいないポップソング。この前のDynamiteから、世界の音楽目指して広がった。

非常によく作られているしMixingもうまい。キンキラで肩パット入ったスーツ→体育館のジャージ。それでもカッコいい。ソウルのぼっちゃんがスターになるのでなく、田舎出身のがんばってきた人がスターへ、変わっていないよ。というメッセージ。

『ON』はMap of Seoul 。ポップを向いてきたが、また闘争宣言をした曲。激しい思い曲である。サビをピアノで弾きつつ…「Bring the pain」「苦痛を血肉として戦うぞ」。最初に鼓笛隊とジミンとテヒョンが出てくる、ああしろこうしろいわれてわからない、ここはどこなのか、RMが・・・と歌詞の解説が続く。

Hey nanana…「ジミンのエンジェリックな声」(だよね、みんなジミンちゃんの声に魅せられるよねぇ…)

(え、SUGAが、穏やか…?だと??)

5音階をよくつかい、イ短調で東洋的な曲調を表現している。(へーー)

■3曲目『ON』

MVも映画仕立て。最後に切り立った荒れ地でNo More Dream『いま、夢を語れるところまできた。』『だから夢見るんだ』自分たちのやりたい音楽をやるんだ、というメッセージともとれる。そして最後、全員肩を組み後ろを向いて終わる。これは『N.O.』という曲も、最後後ろ姿で終わる。そこに戻るとも受け取れる。

ジミー・ファロンの番組で、NYのグランドセントラルで撮影したものがある。最後に鼓笛隊がスティックを落とし、コロンコロンと響く。(これカッコいいよねー。NY在住の姉に教えたら、あんな床の硬いところで踊るなんて!とダンサーらしいコメントいただきました)

最初のヒップホップグループだったときの魂はずっと持っているのをONで示した。さすがBTS。

その後パンデミックが起き、家の皆が楽しめるような楽曲へ舵を切った。

今後どうなっていくかわからないけど、この二面性が魅力。(せやで)

テイラースウィフト・カニエウェスト事件。最高はビヨンセだぜって言い放った。ギャングスターラップは男性主義的、カッコいいけどアブナイ、というイメージ。

アイドルはボーイズラブ好きな女性のためにわざとかわいらしく。かわいいに傾斜しがち。BTSはアイドル路線になったので、愛されキャラ。だけど戦闘的である、が、かわいい。深い意味でかっこかわいい。

元来西洋はマッチョ男性が支配的、そうではない男性像。男臭くないけど、美しいけど強い。そういうアジア人のカッコよさが受け入れられ始めた。大谷も周りに比べるとかわいい、けど強い。(せやねん)

秋元康「いつでも会いに行けるアイドル」。悪く言うと、内輪受け。韓国はプロモーションが終わるとまた作りこみ「カムバック」する。(カムバも知ってるんや…浅田彰…)

韓国は市場が小さいので世界で勝負する必要がある。(せやけど、その前の身近で目指すマーケットは日本なんやで…)

応援するし、うらやましいとも感じる。

「ダンスをするのに許可はいらない」という曲。

■4曲目『Permission to Dance』

===ここまでメモ====

感想

浅田彰がこんなにBTS詳しいなんて。驚きでした。けっこう細かいエピソードまでご存じで。

とりあえず、2016年からの古参ARMYとしてはどんなことを言われるのか気になって、つらつら議事録かの如く、書き留めてしまいました。。。

古参としては、POPの王者として君臨するために軽POPばかり出したいのもわかるけど、早くまたゴリゴリ楽曲を待ってるし、それをライブで聞いた時のゾワゾワ感も早く体感したい。。

そんな日が早く来るといいな。そしてコロナ禍でばんたんを知った人達にも早くライブを見てほしい。まじで失神するくらいカッコいいから。

でも、チケット取れないんだろうな…ㅠㅠ