わたしのインチャ:父の中に見出した頑固でわがままな自分
- 2024.01.06
- インナーチャイルド癒し

あけましておめでとうございます。
新年早々、能登半島の震災、飛行機事故などの暗いニュースが続き、あまり晴れない気持ちの日々が続いています。
私自身もこの年末年始で心が乱され、本日、とらこ先生の講演でまた気づきがありましたので書いてみようと思います。
【とらこ先生2023年最終講演】神ながらの道、再視聴
昨年末、とらこ先生最後の講演「12/23(土)【とらこ先生2023年最終講演】神ながらの道」がありました。師走でバタバタと家のことを片付けしながら、ながら聞きをしたので、年が明けて本日、新春講演のあとに、思うところがあり再視聴しました。
年末年始、実家での出来事
年末年始を実家で過ごしていました。
父が歳を取って、だいぶ我慢がきかなくなっているというのは母から聞いていました。
食事中、母が「このおかずはひとり一つだよ」というのに父が二つ取ろうとするので母が注意したところ「これくらいしか食べられるものがないんだから!」と声を荒げ、母は「はい」とだけ言い、その場の空気が凍る感じがしました。
そして別の時には、父が箸でなにかを取ろうとしていた時、おそらく意図せず別のものも取っていたので私が「XXも取ってるよ!」とあわてて伝えると「食事くらい自由に食べさせろ!」と私に声を荒げました。ショックすぎて、あまり状況を正確に覚えていないのですが、私は頭にカッと血が上り、しかし冷静を装って「はいはい、では好きにどうぞ」と変な顔で嫌味を言った気がします。
父が私に怒るということは幼少期以外はなかったので、この出来事に自分の心がとてもかき乱され、とても落ち込みました。実家にいたくない、もう今すぐ東京に帰りたいと思いましたし、その後父とはほぼ会話もしませんでした。
自分の心が乱れた時はインチャが出ている時!と思いながら、最初は「自分では親切のつもりで言ったことが、人に指示するような言い方になっていたのかな」と、反省しました。
また、言い方が雑・ぶっきらぼう(もっと優しく言えばいいのに)というのは姉や母とも共通する課題だな、とは日ごろから思っていました。
それから、人に怒鳴られるとカッと怒りが出てしまう自分にとても驚き、どうしてだろう、と思いました。優秀インチャのある私は、普段人から怒られることがほとんどありません。
社会人になってから3度ほど(各職場で一度ずつw)上司に怒鳴られた時があり、3度ともやはりカッと怒りが出て、帰ったり反抗したり無視したりしました。「ひとから理不尽な扱いを受ける」ということにかなり敏感で過剰に反応してしまうのです。ちなみにその3度とも結局後日、上司のほうから謝ってきました。
怒鳴られると突然冷静さを失って、まともに話も聞けないというのは、ここにもインチャがあると思います。
突然、占星術の話になりますが、私は月星座が牡羊座で、テーマとして「自分の存在の不確かさ」というのがあり、自分が自分としてちゃんと扱ってもらえないことへの不安があるというのを聞いた時にとても納得したことを覚えています。
生まれた星のせいなのか、インチャで過去に何かあったのか・・・まだまだインチャ癒しが必要そうです。
ここまで書いたのを読み返して気づいたのですが、やはり私は出来事や感情を分析までは出来るのですが、その気持ちに寄り添って癒すところまでが、なかなか出来ないんだなぁ、と思いました。。
どうやって最低の自分になるか
年末の寅子先生講演のテーマとして、「どうやって最低の自分になるか」というのがありました。以下がその内容です。
①抵抗しない(=怒らない)
息子が友人を連れて家に遊びに来た。茶碗も洗わず食べ散らかして食事にも文句を言う。怒りがふつふつと出てくるが、それでも「うん、その通りだね」と言う。
②怒りがあるということは、プライド意識があるんだと認識し、それを探る努力をする
たとえば、「先生は辛らつですね」とか「いい加減ですよね」と言われて、反発したくなったらプライド意識があると認識し、どんなプライド意識だろうか、と考える。
・辛らつ・・? 私は優しくて思いやりがあってすべてのひとから好かれる人間よ!
・いい加減・・? 私は物事を正確に完璧にやる人間よ!
このようなプライド意識(妄想)を持っているんじゃないか、と。
③プライド意識があるということは、その真逆のインチャ意識があるということ。インチャ意識を探る努力をする
「私は優しくて思いやりがあってすべてのひとから好かれる人間」という裏に
「私は人に厳しくて多くの人を傷つけてしまうろくでもない人間である」というインチャ意識を持っていたりする。
「私はろくでもない、最低の人間だった、相手が正しい。」
自分が間違っていたと心から思える。
ダメな自分、最低な自分が見えてきたら、
それが本当の自分であると自覚する。
そうして自覚する努力をしていると、
どんどんインチャ意識が癒えてくる…
具体例:頑固でわがままな人に遭遇したら
頑固でわがままな人に遭遇したら、頭にくる。
でもその頑固でわがままな人は、結局自分だったのです。
(そこにひっかかった、ということは、相手は自分なのです)

頑固でわがままで、最低の自分を否定し、
許しておらず、「自分はそんな頑固でわがままな人間ではない」としている。
なのでそんな人に自分を投影して嫌っていた…。
まさに、私と父の状況でした。
昔から私は家族のなかで兄弟げんかしても謝れず「なんでそんなに頑固なの?」言われていて、自分でも認識していました。なるべく治そうと、外では人あたり良く仲間とは平和に柔軟にやってきました。
そして頑固で周りに気を使ったりせず、なんでも自分のしたいようにする父を見ては、「なんでこの人はこんなに自分勝手なんだろう」と思っていたのです。でも実は、頑固でわがままなのは私で、そんな自分を無理やり否定して、そんな人間ではないようにふるまい、そんな人(父)を見て否定・非難しているのです。
そこに改めて気づいて、講演を聞きながら涙がたくさん出てきました。
私がどうしようもなく、頑固でわがままな人間なんだ。でもそれが嫌で否定していたのです。
頑固でわがままな私、をダメな自分として、最低な自分として、今も泣けてくるけど、認めないといけないんですね。
頑固でわがままな自分を赦せるようになると、
頑固でわがままな他者も赦せるようになる
頑固でわがままな、ダメな自分を晒して、認めて、こんな私でごめんね、でもみんな仲良くしてくれてありがとうね。私も私でダメな自分だけど赦せるようになってゆきたい。
そんなインチャ気づきがありました。
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