高熱への対応:ホメオパシー症例

5歳・女児、高熱
熱が出て保育園を休む。日中は特に熱もなく、おとなしく絵本を読んだりアニメを見ておとなしく過ごしていた。
夜になり熱が上がりだしたとの連絡あり。
- 熱39.3℃
- 痰が出る。黄色、ところどころ茶色
- 寒いし熱いと寝入りバナに言ってた
通常熱にはBell(ベラドナ)が定番レメディですが、上記3つの特徴を踏まえてレパトライズすると、下記3つのレメディが良さそうです。
処方
- Phos.(フォスフォラス)
- Puls.(ポースティラ)
- Calc.(カルカーブ)
上記3つをペットボトルの水に入れて、随時取ってもらうことにしました。
経過
おでこに冷えピタ、ワキとそけいぶに保冷剤のタオル巻きで全身の血を冷やし中。 39℃だとさすがに本人辛そう。 発熱には意味があるから無理に解熱剤で下げない、は賛成だけど、少しでも和らげてあげたいので、表面を冷やしてあげたい
とのこと。
子を心配する母親の気持ちとして、そう考えるのも無理はありません。
そこで、沢山熱出させてあげたほうが早く回復すること、身体が熱出していらないものを溶かして排泄しようと頑張っているので、冷ますよりもより温めて促してやるほうが良い旨を伝えました。
そして翌朝。
おかげさまで。 夜中まですごい高熱で、39℃以上あったけど、出し切ったおかげで、朝にはすっかり熱引いて、朝時点で36℃!! 素晴らしい! 我慢して解熱剤使わずに良かった!!
熱を出し切ることの大切さを実感してもらえました。
以前だったら私も仕事あるし…とか、旦那さんを説得する自信が無くて解熱剤使っちゃっていました。 今回も夜になっても39℃だった時、やばくない?(=解熱剤使った方が良いんじゃない?の意)って押し切られそうになったけど説得し、加えて、表面冷やしたら36℃にまで下がったよ、という嘘をついて(実はまだ39℃あったけど、冷やしてる方の腋の下で測って36℃にした)、なんとか乗り切った。
このように、家族の理解がないとなかなかレメディで症状を出し切るというのが難しい環境というのも多々ありえます。
そんな中で、お母さんが子供の治癒力を信じてあげることで、薬で押さえつけることをせず、自分の自己治癒力で治せると、より元気で健康な子供に成長してゆくことでしょう。
信じて応援してくれたお母さんに感謝です。
熱を出すということ
細菌やウイルスだけでなく、食品添加物、農薬、排気ガス、ワクチンなど、我々は普段生活しているだけで様々なものを意図せず摂取しています。それら本来身体に不要なものを殺し、溶かして排泄するのには、やはり熱が一番効率的なのです。
よく熱を出し切るとスッキリする、と言われますがその通りで、熱を出し切るとその前より元気になります。逆に熱や咳を薬で止めてしまうと、スッキリ治らなかったり長引いたりします。それは症状によって異物を出し切ることが出来ず、体内に溜まってしまうからです。
このような考え方を理解できると、「症状はありがたい」「熱が出たら元気になるチャンスだ」と捉えることが出来るかと思います。
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