eSIM、アプリ、旅の準備メモ|1ヶ月ヨーロッパひとり旅の記録

7年勤めた会社を退職し、約1か月間ヨーロッパをめぐる一人旅へ。
出発前に準備したこと、実際に使ってみてよかったアプリたちなどをまとめました。
少し先の誰かの旅が、ちょっとスムーズになりますように。
携帯電話キャリアの切り替えとeSIM
長年使っていた楽天モバイル(KDDI回線)を、ahamoに切り替えました。海外で15日間そのまま使えるという点が魅力だったからです。
ただし16日目以降は極端に通信速度が遅くなるという謎仕様。そこで途中からヨーロッパ用のeSIMを購入して対応しました。
eSIM一本にしておけば、キャリア切り替えも不要だったかもしれません。1か月分買っても大きな料金差はなかった印象です。これからも海外旅行に頻繁に行く想定(願望)なので、よしとします。
一つ注意が必要だったのは、SMS認証。番号なしのeSIMではSMSが受け取れないため、鉄道チケット等オンラインでクレジットカード決済する際は都度SIMをahamoに戻す必要がありました。最初の15日間はその手間もなく、姪っ子からのSMSも受け取れました^^。
物理カードの抜き差しがいらないeSIMの便利さは大きいですね。なお、帰国便のトランジット、半日の香港観光の際も、空港でfreeWi-fiにつなぎ1日のeSIMを数百円で購入し、即使えました。海外での通信手段として、今後も定番になりそうだと感じました。
こちらだと15日間のヨーロッパ周遊が1800円弱でした↑
プライオリティパスの取得(未遂)
今回の旅で飛行機に10回乗る予定だったので、空港ラウンジを使いたいと思いました。そこでプライオリティパス付きのクレジットカード、セゾンプラチナ・アメックスを申し込みました。
カードは数日で到着。ただしプライオリティパスは別途申し込みが必要で、発行には約10日かかるとのこと。
ギリギリ間に合うかと思ったのですが……結局、出発の日までに届かず。旅行中ずっと、我が家の郵便受けで眠っていました。そしてラウンジは一度も使わずに終えました・・・泣。
現地の「めしとも」探し
一人旅は気ままでいいのですが、ちょっと良さげなレストランなどは一人で入りにくい場面もあります。これまでも一人旅の時はmixi(懐かし…)や旅の掲示板的なところで一緒にごはんを食べる”めしとも”を探したりすることもありました。
今回はCouchsurfingというサイトに登録(利用料が月間700円程度)。このサイトは無料で旅行者を家に泊めてあげるというコミュニティなのですが、「この日この街にいます。一緒にごはんいかがですか?」と投稿してみたところ、思った以上に反応がありました。
私は人の家に泊まることはしなかったのですが、会うだけの使い方でも十分に価値あり。
結果的に、ミラノ・ライプツィヒ・カターニアで現地の人とごはんをご一緒できました。ひとり旅の中に、ちょっとした人とのつながり。そこで得た情報で旅がより豊かなものにもなったし、人とのつながりが結局一番思い出深くなるんだよなぁ、とあらためて感じました。
よく使った携帯アプリ

GoogleMAP
利用頻度No.1。目的地と現在地を入れれば、ほとんどの町で電車・バスの乗り換えを含めて最適ルートを表示してくれます。
昔は紙の地図を広げて、道を聞きながら歩いていたことを思うと、便利な時代になったなと感じます。
万能電卓(通貨換算)
複数通貨を同時に換算できるのが魅力。ユーロ・ポーランドズウォティ・スイスフランを設定しておけば、いちいち切り替えなくても確認できて便利でした。
TrabeePocket
出費記録アプリ。事前に日付と滞在国を登録し、使ったお金を種別(現金・カード)ごと、項目(食費・交通・観光…)ごとに記録します。
自動で日本円換算されるので、日ごとの出費もすぐに把握。レシートは記録後すぐ処分、を繰り返していました。
帰国後に190円で課金し、CSVでまとめてダウンロード。振り返りにも便利でした。
ヨーロッパではLINEのような立ち位置。宿泊施設との連絡や、Couchsurfingで出会った人とのやり取りはほぼこのアプリを通して行いました。
ChatGPT
前の記事にも書きましたが、観光の時間とエリア指定して観光プランを作ってもらったりしました。ここは外せないなども伝えて。
駅での切符の買い方がわからなくなった時も、タッチパネルの画面を写真で取って送信すると解説してくれました。
何か気になったらすぐ聞く。その街の歴史、教会の概要や建物が何のためのものか、広大な観光地の中の見るべきポイントなど。背景や知識を知ることで観光が豊かにもなるし、観光の効率化にも役立ちました。
Googleレンズ(翻訳)
今回の旅行でも大活躍。美術館などでの私の使い方。
Googleレンズを起動して「翻訳」に切り替え、撮影→テキストコピー→Googleドキュメントに貼り付けて保存。邪魔にならない所へ移動して読んでからあらためて鑑賞。テキスト保存してあるのであとでゆっくり読み返すもよし。
ラテン語にも対応していたのが驚きだったし、バッハやショパンの手紙といった古い読みづらい文章も読めたのが面白かったです。

Google翻訳・Galaxy通訳
WhatsAppのメッセージ翻訳にはGoogle翻訳を使用。Galaxyの通訳アプリはリアルタイム音声翻訳に対応していて、想像以上に優秀でした。
ただ、英語やイタリア語がほとんど通じたので、実際に使ったのはドイツの田舎町での1回のみ。
Booking.comアプリ
ホテルや宿からの連絡をすぐに確認できます。チェックイン時は名前とパスポートだけで問題なかったですが、事前連絡の確認や予約管理には役立ちました。
航空会社のアプリ
特にLCCでは必須。紙のチケットが発券不可(別料金)な場合もあり、アプリ上のQRコードを搭乗ゲートでかざすだけという場面もありました。
フライトの遅延情報もすぐに届くので、これも安心材料のひとつ。
各都市の交通アプリ
都市によっては、地下鉄やバス・トラムのチケットをアプリで購入可能。ミラノやワルシャワで重宝しました。
ドイツとスイスでは国の鉄道アプリを使用。
一方でイタリア南部の町では、地下鉄の駅やバスの車内、タバコ屋などで1回券を購入。街ごとに異なるルールに、正直ちょっと面倒さも感じました。「もう歩こう」と思った日も何度か。
BOLT
マルタで出会ったドイツ人女性に教えてもらった配車アプリ。Uberより安く、地元で多く走っている印象。
マルタ滞在中はかなり使いましたが、隣の国のイタリアではほとんど稼働しておらず。北欧やバルト三国あたりがメインエリアのようです。
Googleウォレット
航空券や観光地のQRチケットを保存。ミラノのドゥオーモ大聖堂など、事前予約制の施設で利用。
番外編:国際免許証の取得
ドイツの田舎をまわるとき、電車だと時間がかかるなと思い、レンタカーを検討。そのため事前に国際免許証も取得しました。
免許センターで1時間かからず発行。思っていたよりもずっと簡単でした。
……が、まさかの国内免許証を持っていくのを忘れるというミス。さらに直前まで「やっぱり運転怖いかも」と悩んだ末、結局すべて電車で移動しました。
海外ドライブの夢は次回以降に持ち越しです。
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